ある種の完成形

トヨタ自動車という会社は、日本的企業のあり方の良いところを徹底的に突き詰めた一つの完成形であるということ。今日の社員懇談会を通じてこれを痛感しました。

端的に言えば、関連会社等との共存共栄、徹底的なコスト管理、合理的生産体制、社員の教育、などなど。

もちろん良いところの裏には悪いところもある。でもそうは言っても、トヨタがそのやり方で実際にここまでの規模に発達したという事実、そして今後も十分に拡大する可能性を秘めているというのは純粋に凄いことなんだと思います。

ただ、今後は今以上に中国で車を売らなきゃならないと思うと、やはり少しためらう気持ちが。車を使っている立場にある人間がこんなこと言えるはずかないんですけど、中国の人たちが車をバンバン使うことになったら・・・何が起きるかは想像するに容易いですよね。

世界中の自動車会社が業界を挙げて中国市場に参入している以上、競争から生き残るためには中国に参入せざるを得ないというジレンマ。そこには思想や哲学が入り込む余地はなくて、あるのは市場を中心とした資本主義経済システムの力学。

まあそんなこと言ったら仕事なんて何もできないんですけどね。ちなみに、トヨタの仕事の中では調達と生産管理に興味を持ちました。やはりこれらが車を作る上で重要だと考える上に、トヨタ的な意味で質を徹底的に追求できそうなので。あと、原材料の現地調達、現地生産のシステム作りとかもなかなか魅力的。